年川周辺

 大見川の支流、年川の西側にある台地上の農耕地域である。南東方向に開発され、古くから人の住んだ地域であった。

前田遺跡
 昭和53年(1978)、農地を整備する工事中に、土器や石器が多量に出土し調査された。その結果「大見川の河岸段丘の一部に営まれた縄文時代以降の遺跡であるが、遺構や遺物の上から見ると縄文中期・後期のもの」という報告であった。現在,遺跡はもとの水田にもどされている。

地酒の萬大醸造
 伊豆には10軒の造り酒屋があったといわれるが、今では地酒としてはここだけである。清酒「萬燿」の名で知られ、全国に出荷される。古くは自慢亀の商号であった。ほかに数種の酒名と原酒や白酒も作られている。

おそうまの淵
 柏久保から年川への道は、北に愛宕山を背負い山麓は大見川が崖をつくり渕となっている。この渕には、悲しい伝説が残っている。昔、年川の里に「おそう」というたいへん気の優しい娘がいた。おそうは家で飼っている若馬をたいそうかわいがったので、馬はおそうに恋をした。馬はある日突然馬屋を飛び出し、おそうを追いかけてきた。おそうは逃げ、とうとう大見川の渕まで来てしまい、魔の渕に飛び込んだという。この辺りは交通の難所でもあり、昔から「おそう魔の渕」として恐れられていた。

しいたけの里
 しいたけの里は平成8年、年川地区の山あいに椎茸生産者の組合によってつくられたレジャー施設である。
 施設は、テント内にあるので、一年中いつでも椎茸狩とバーベキューが楽しめる。また、椎茸体験コーナーでは、資料を使って、栽培方法をわかりやすく説明してあり、ほだ木を購入すれば、椎茸栽培を行うこともできる。
 修善寺町の特産品(生椎茸の生産量県内1位)である椎茸は、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞など様々な病気の予防に効果があるといわれ、しいたけの里では、広く宣伝し、販売している。